遍路9日目 11月23日
6時半に朝食と伝えていたのに、
まさかの寝坊。
6時40分ころ部屋にある電話が鳴る。
女将さんから『朝食できてますよ。』の電話で飛び起きる。
二階から降りて朝食。昨日女将さんが言ってたとおり、朝食のご飯が入ったおひつの脇にサランラップを用意してくれていた。
旅館 えびすから先はずっと何もないから昼飯として、おひつに余ったご飯で自分で塩かけておにぎり握ってくださいとのこと。
朝食を頂き、残ったご飯でサランラップのうえにご飯を広げて塩をふっておにぎりを作る。おにぎりを持たせていただいた。
旅館 えびすを出発したのが7時45分ころ。
もう毎日のことだが朝歩きはじめは足が痛い。しかし、少し歩き出すと大丈夫になってくる。
少し歩いて、自販機を一つ通過。まだ自販機あるんだろうから飲み物まだ買わなくて大丈夫かな。
また少し歩いて、もう一つの自販機。もしかして、ここから自販機無いかな。買ったほうがいいかなと思いつつも通過。この時点で飲み物ペット500の1本はあったが。
そしたら、それ以降ぱったり何もない。ひたすら道路。約20キロぐらいなんもなかったんじゃないかな。
この時期なので、それほど水分を取らずに歩けたので助かった。
ほぼ歩き続けて12時10分ころ佐喜浜中学校まで歩いた。
そのあたりで腰をかけて、朝に自分でつくったおにぎり2個食べる。
食べ終えて、自分の歩くペースから逆算して今日の宿泊先を決める。今日は24番札所の最御崎寺のすぐ隣にある遍路センターに泊まることに。電話にて予約完了。
もちろん食料持ってないので一泊二食。料金は6500円。
トータル30分ほど、昼飯休憩が終了。
そこからさらに歩き続ける。
途中、自販機があったのでスポーツドリンクを購入。
歩き疲れてる最中に、スポーツドリンク飲むと身体が少し蘇る感じがする。
少しだけ休憩して、さらに歩きすすめる。
うす暗くなり始めた17時ころに最御崎寺へ上り口に到着。すでに40キロほど歩いて疲れてる身体なので、アスファルトで長く登って行くかどうかも考えたけど、力を振り絞って登って行く。
しんどかったけど約30分ほどで登りきった。登り切るころにはだいぶ暗くなってきていた。登り切ると最御崎寺の山門の前に出た。そこから少し歩いて遍路センターへようやく17時40分ころ到着。
受付を済ませて、まずはお風呂に入る。
そのあと夕食。夕食はなかなか豪華でした。高知といえばのカツオのたたき美味しかった。あとりんごの天ぷらを初めて食べたが好きな味だった!!
他にそれぞれ一人で宿泊されていた男性の遍路さん三人と同じテーブルで夕食。
これまでの道のりの話やどこから来たとかいろいろ話ができて良かった。
歩き遍路で来てる方、足が悪いので車で来てる方いろんな方がいる。いろんなところからこの遍路に来てるんだなと改めて思った。
遍路に来る理由はひとそれぞれ。区切りで来るひともいれば、通しで来るひと、ツアーで参加するひと、歩くひと、自転車でまわるひと、車で移動するひと。
なにが良くてなにが悪いということは全くないのだなと。歩きながら思った。
歩き遍路している自分が車で移動しているひとを羨ましがったり、自転車のひとは早いなってふと思ってもそれはなんにもならなくて、自分が歩きたいから歩いてる。ただそれだけのこと。
ひとのことを羨ましがるのは簡単でも、羨まがってもなにも生まれない。
歩きたいから歩く。それがここに来た理由。
歩き遍路は歩きながらさまざまなことを考える。
家族のこと、友人のこと、お世話になったひとのこと、これまでのじぶんの生き方など。今までここまで考えるということはなかなかできなかった。
していなかったのか出来なかったのかは正直わからないがここで歩いているといろいろ考える。
そんなことを思いながら22時すぎに就寝。
〈本日の歩行距離〉
42キロ
〈所要時間〉※実質歩行時間
9時間5分(545分)
※休憩時間50分を除く
〈平均歩行速度〉
4.62km/h
〈宿泊先情報〉
へんろセンター ※当日電話予約
一泊二食 6500円
個室 ベッドが二つ
洗濯機 2台 使用料200円
乾燥機 2台 使用料100円/30分
売店 遍路用品、お菓子類など
お酒類の販売あり
自販機あり
ドトールのコーヒー什器あり
※紙コップ100円
翌朝大きい荷物を置いたまま、すぐ最御崎寺をお参りできる。