遍路36日目 12月20日 結願デー
朝6時起床。
今日はまずおへんろセンターへ行く。泊まった長尾路から約1時間10分ほどなので、それにおおよそ合わせての出発。
まずは起きてすぐ、昨日近くのマルナカで買ったおにぎり弁当を食べる。
それから出発の準備をして、7時5分出発。
歩いていく。
歩き始めから、いままでの36日間のことが頭に蘇ってくる。
東のほうの山々からの朝焼けがとてもキレイで、結願となる今日の日を迎えてくれてるようだ。
前山ダムが見えてきた。
その少し先に、おへんろセンターがあるはず。
おへんろセンターが見えてきた。
おへんろセンター。8時5分到着。
まずはお接待のあたたかいお茶とお菓子をいただく。
そして、四国遍路任命大使の申し込みをさせていただく。
結願に先立ち、四国遍路任命大使の称号をいただきました。第1048号。
おへんろセンターの中には、資料館にもなっていて四国遍路にまつわる様々なものが置いてある。
まずは四国のジオラマ。
88箇所のお寺全てが小屋のような形で模されていて、それぞれの地理がわかるようになっている。
3日目の焼山寺の遍路ころがし。まだテント積んでたころで、思った以上にキツかった。
日和佐からの室戸岬までの道のりも大変だった。
弘法大師空海が生まれた善通寺。とても大きな境内でその歴史を感じる寺。
などさまざまな思いが呼び起こされる。
308回も遍路をしたという方の納経帳は真っ赤でした。御朱印は2回目以降は字は書かず、スタンプだけを付くのでそのスタンプで真っ赤になっている。
1回でもこんなに大変なのに、308回とは凄すぎる。
そのほかも様々な展示物を拝見した。
展示物を見ていると、おへんろセンターのスタッフの方が近くにきていろいろ教えてくれた。
さぬき市の農家に藁の袋が見つかり、それを開けると、その中から大量の納め札が発見されたというのだ。それはその農家がお遍路さんを泊めたりなどのお接待をして、納め札を受け取っていたということだと。
そういった藁の袋を開けたりという作業を5年ほど前からしていとのこと。
実際、お接待を受けてそれを体験している身からすると本当お接待というのは四国特有の文化だがとても素晴らしい文化だと感じた。
お接待を受けた自分も心の底から"感謝"、"有難い"という気持ちに何度もなったものだ。
いろいろ見ているとあっという間に時間が過ぎてしまっていた。
9時おへんろセンター出発。約1時間滞在していた。
さあ女体山ルートで大窪寺を目指す。
おへんろセンターを出発して、歩き出すと、
大窪寺で最後だという想いが強く込み上げてきて、この遍路でいろんな方々からお接待いただいたことなどが頭に浮かび感謝の気持ちで涙が溢れてきた。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
涙をこらえて、最後の歩きをすすめていきます。
林道から山道へ入り、登っていく。少し登るとすぐ下り、いったん同じ林道に下りてまた登っていく。
また少し歩くと最後の登りの入り口にさしかかる。
そこからどんどんと登っていくと最後のほうは岩場になる。
看板に書かれている大窪寺の距離も少しづつ近づいてくる。
それを見るたびにいよいよ"結願"なんだなという想いが強くなってくる。
途中、"結願"という札があった。
いままさしく結願ロードを歩いているんだ。
岩場を登り切ると、女体山の山頂へ到着。10時45分。
そこは良い眺めのとこでした。少しせり出した岩のほうへいくとまさに絶景スポット。
せっかくなので写真撮ってみた。ふだんあまりしない自撮りもw
そこからはくだっていきます。
一歩一歩しっかりと歩いていきます。
するとお寺が見えてきた。というか境内のなかに出ました。
山門から入り直して本堂へお参り。
本堂でお経を読むとき、結願という想いで涙が出てきて、詰まりながらもなんとかお経を唱えました。
大師堂でのお経はなんとかスムーズに読むことができ、納経所へ。
納経所では何もなくいつも通りの感じで御朱印をいただいて結願。
これでわたしの四国遍路は結願。完結。36日間。無事約1200キロ歩き通しました。
昼飯どきだったので、門前にある八十八庵で昼飯。有名な打ち込みうどん。ハーブ牛肉入り打ち込みうどん(1250円)を注文。
結願後のこの打ち込みうどん最高に美味しかった!!!!
このあとはコミュニティバスで志度バスストップまでいき、南海なんばまで高速バス。
今日はなんばのゲストハウスで宿泊。
明日は高野山参りをします!!